天空装備が揃うまで 作:とびねずみさん

其の参◆天空の鎧◆守備力70/呪文や炎や吹雪ダメージを軽減。ザラキやメダパニにかかりづらくなる

<<天空の鎧取得についての勇者の日記>>
泊まった宿屋で、近くに鎧が隠されているという噂を聞くことができた。
そこで、朝一番に付近の洞窟の探索に出かけた。
情報をくれた戦士には悪いけど、こういうのは早い者勝ちだろう。
洞窟内は水路になっていたが、船では進めなかったのでイカダに乗り換えた。
イカダの上でトルネコが「私の重みでイカダが沈んだらどうしよう」
と言い出したので、僕もちょっと心配になった。結局なんともなかったけど。
そういえば、彼はこの厳しい旅でも一向に痩せる気配がない。
よく考えると不思議だ。ひとりでコッソリおやつを食べているのか?
まあ、船を無料で提供してもらっているし、楽しみを奪うような気はないけど。
御相伴に預かりたい気も……いやいや。
ともかく、ちょっとした水の迷路になっている洞窟を、敵をぶち倒しながら進んで、
どうにか天空の鎧を手に入れる事が出来た。

そういえば、洞窟の敵が強かったのは、鎧の保護の為なんだろうか?
だとしたら、鎧を隠したのは誰で、何の為に隠したんだろう?
何にせよこれは、アネイルで出会った亡霊リバストに「探してくれ」と頼まれていた鎧なので、
アネイルまで戻ってリバストに見せてみた。
「なんと、そなたらが私の鎧を! よろしい、ならばそれはそなたらにあげよう。
それで世界を救ってくれ」
との事なので、おすみつきをもらってひと安心、といったところだ。
さあて、リバストにも頼まれたし、世界を平和にしなくちゃいけないな。
今までだってそのつもりだったが、気合を入れられた感じがする。

其の四◆天空の剣◆攻撃力65(真の力を引き出された後は110)
/力を引き出された後は、使うと敵一匹の魔法効力の無効化
  <<天空の剣を手に入れた日の勇者の日記>>
世界樹の上で助けを求める声がする、というので、助けに行った。
何しろ大木なので、登ってゆくのにだいぶ時間がかかったけれども。
ここで、天空城から落ちてきたという天空人ルーシアを助け、ついでに手にいれたのが、天空の剣だ。
もっとも、この剣を探し求めてきた武器商人トルネコの鑑定によると、伝説の武器と呼ばれるわりには
大した事がない、そうだ。
どうしてそんな武器が伝説になっているんだろう? 謎だな。
ともかく、これで全ての天空装備が揃ったわけで、とりあえず全部装備してみた。
似合っているのかどうだかは、よくわからないな。似合っていれば嬉しいが。
そういえば、今日、カタブツのブライが珍しく冗談を言ったんだけど……
「このじいが小さい頃には、まだ世界樹も普通の木ほどの大きさでしてな。
……せっかくの冗談をなぜ素直に聞いているのです! まったくシャレのわからん!!」
これ、素直に納得しちゃう台詞だよなあ? 一体ブライっていくつなんだろう?

後日談:天空の剣は、天空城のマスタードラゴンに力を引き出されて、やっと
伝説の武器らしい強さを手に入れた。トルネコも驚愕の強さだ。
おまけに一応道具としても使えるらしい。
ちょっとほっとした。苦労して手に入れたのに普通の剣だったら、ガッカリだから。
 

 

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