キーファ支援SS

 
Dearアルス(本スレ846さま作)
 
俺はアルスと別れるとき、あいつを突き飛ばして元の時代に往かせた。
脅えたような驚いたような、悲しげな顔が、今でも忘れられない。
アルスを悲しませるつもりは無かった。
でも、ああやって勢いをつけて突き放さなければ、俺たちは進めなかったんじゃないかと思う。
俺は、ユバールの守り手としての道に、アルスは、あいつの掴むべき未来へ。
あの時無理に別れて進んだのは、正解だったと思ってる。
神を蘇らせる為の旅を続けるこの一族を守ること、それが俺の選んだ人生だ。
アルスはわかってくれてるよな?昔、火山の町エンゴウでこう言っただろ?
「俺は炎のように熱く生きたいと思ってる。どうせ燃えつきるならせいいっぱい熱く生きるんだ。
そうだろ!アルス」
って。その通り、俺はこの時代を熱く生きてる。
王子だった時は、ただただ「生きている」という感じだったが、今は「生き抜いている」と思うんだ。
日々の充実感が全然違う。後悔なんてしてないぜ。
………親父やリーサには悪い事をしたな、と、ちょっとだけ思っているけどな。

実はあの後、石版が呼び出した「旅のとびら」のところまで行ってみた事がある。
でも、俺1人では台座さえ見つからなかった。
あれは、あの神殿からやってきた者が戻る、それだけの期間しか存在しないらしいな。
石版の導く先で、お前がどんな経験をするのか、どんな未来が待っていたのか、
話を聞いてみたい気もする。
だけど、その時にはライラも一緒にいて欲しいからなあ。
俺は、ライラのいない人生なんて、もう考えられないんだよ。
熱く生きるって事は、守るものを守り切ってこそだ、って、最近思うんだ。
ひとりで勝手に生きてゆくって事じゃなくてな。
へへ、俺も大人になったもんだろ? なんたって……

「ここにいたのね。起きたら隣にいないから探したわ」
声に振り向くと、ライラが薄手の毛布を持って来てくれていた。
「今日は見張りを交代すると言っておかなかったか?」
毛布を受け取りながら尋ねた。本来、今日はライラの父が見張りの日だったが、
特別に俺の番になったのだった。
「聞いてないわよ?それに、見張りと言っても、ぼ〜っとしてたでしょう。
また、アルスさんたちを思い出していたのね?」
「お見通しだな、ライラには」
ふふふ、と笑ったライラは、ちいさく咳をした。お腹が大きくなってから、
咳をするのも苦しそうだ。
「ライラ、ダメだよ。身体を大事にしてくれないと。子供に何かあったら大変だろ」
「大丈夫よ、あなたの子供ですもの。強い子に決まってる。そうだわ、
男の子が生まれたら、名前はアルスにする?」
「そうだな……いや、アルスって名前はやめておくよ。俺のアルスは、
あいつひとりだからな。一生会えなくても、アルスは俺の友達だから」
「そう。あなたの大切な人だものね……。じゃあ、女の子だったら
マリベルにする?」
「えっっ、いや、それもちょっと……」
娘の口からマリベルのように辛らつな言葉が次々と出て来たらどうしよう、と
一瞬青ざめた。
マリベルの事は嫌いじゃないが、しかし……。
「ふふふふふ」
どこか嬉しそうなライラを、ちょっと睨んだ。舌を出す顔が可愛いぜっ。くそぅ。
「寒くなるから、先に寝ててくれ。暖かくしてくれよ」
「ええ、じゃあおやすみなさい」
「おやすみ」
大きなお腹を大事そうになぜながら、ライラは俺たちのテントへと戻って行った。

なあ、アルス。俺はこんなに幸せだ。だから心配はいらない。
お前もお前なりの幸せを掴んで、掴んだら離すなよ。
お前お人好しだからな〜、いつまでもマリベルにいいように使われていちゃダメだぞ?
 

 

 

 

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