★メルビン支援SS集★

メルビンとは?(本スレ134)

大昔の神と魔王との戦いの時に、神と共に戦った伝説の英雄
しかし、神は、魔王との最後の決戦の前に、メルビンをホットストーンに 封印してしまう。
魔王と相討ちに終わる事を予感し、未来への希望として メルビンを封印したらしいが、
真意は定かではない。
アルスらの尽力によって復活をとげた後、魔王を倒す為に行動を共にする。
「伝説の英雄」という言葉のイメージで連想されるような「筋骨隆々の若武者」
ではなく「近所のおじさん」という感じの親しみやすい男性。
しかし、その言葉には英雄と呼ばれるにふさわしい重みがある……こともある。

得意技:ステテコダンスで敵を笑わせて行動不能に陥らせること。

 

書物に伝えられたルビンの姿(本スレ213)
英雄たちの物語」(過去砂漠の城の本棚)

神が この世を お作りになってから たくさんの英雄たちがあらわれた。
しかし 中でもいちばん強く いちばん賢い英雄を選ぶなら 答えは決まりきっている。
その名は英雄<<メルビン>> 世界中知らぬ者なき まさに英雄の中の英雄であろう。

英雄メルビンについて」(メダル王の城の本棚)

神とともに戦った英雄メルビンだが 神は最後の決戦をまえに 彼を宝玉に封印したとされる。
神は自らもほろびることを知り 彼を救うため そうしたのか……。
もし後の世があるなら 宝玉を天に近し台座にささげよ。 さすれば英雄めざめん!
そういえば わがメダル城の西の湖 その先に 天にもとどく高き塔を見たことがあるのだが……。

メルビン支援SS(本スレ200-202)
拙者はメルビン。これでもかつては『英雄』と呼ばれた者でござった
・・・ん? どう見ても英雄には見えんでござると?
そうでござるか・・・いわゆるカッコいい男を想像しておったでござるか?
なのに出てきたのがこんな老人でビックリガッカリでござるか?
まあ、気持ちはわからんでもないでござるが、辛抱してくだされ
それに拙者とて生まれた頃からジジイだったわけではござらんぞ。
若い時代もござった
その頃の拙者はおなごにもモテモテでござったよ。フフフ
・・・なぬ?証拠がないから説得力がないとな?
というか「おなご」「モテモテ」はとっくに死語になってて時代遅れとな?
う〜む。いちいち人の言動にツッコミを入れる御仁でござるな

時代遅れか。まあそれはそうでござろう。拙者はもう忘れ去られた遠い昔の人間
一体あれからどれほどの時が費やされてしまったのか
遅れた者。そう、拙者は遅すぎた。何もかもが遠かった
お主が拙者を「英雄に見えない」と思うこと。それも多分正解でござろう

そう、拙者は、英雄などでは、ない
神を、守るべきものを守れなかった愚者が、なんで誇らしく英雄などと名乗ることができようか

胡散臭いと思われるのも当然でござろう
神と魔王の戦いなど、今の時代の人々にとっては遠い昔のおとぎ話のような物
拙者の方とて、この時代がにわかには信じらなかったでござるからな
まさか拙者の生きた時代から既に数百年も経っていようとは
拙者にはあの時のことを鮮明に思い出せるというのに。
『あの時』 そう、忘れもせぬあの日。神は黙って行かれてしまった
魔王と雌雄を決する、あの場所に
もはや悟っておられたのだろうか・・・自らが魔王に屈すると言うことを

神よ!なぜ黙って行かれたでござるか!遅れ馳せながらわしも助太刀いたすでござる!

あの日、光と影が激しくぶつかり合う魔空間で、拙者は叫んだ
灼熱と爆発が渦巻く空間をひたすらに突き進んだ。いくつもの炎がその身を焦がしても
まだ、倒れるわけにはいかなかった。その目的を果たすまでは
「・・・こしゃくな・・・だが、わしはそうやすやすとやられはせぬ・・・!」
剣を抜く。目の前に立ちはだかる魔神を屠るために

だが、その剣は一度としてヤツの体を捉えることはなかった
拙者の体は、突如水晶のような障壁に覆われ、その動きを封じられる。
魔王からではない、もう一方から発せられたそのチカラが、拙者の自由を奪い去る
出られない。動けない。何も出来ない、何も
な!?なにを、これは、あなたの仕業でござるか!?何故このような
 助けはいらんと・・・?馬鹿な・・・ま、まさか死ぬ気でござるか?
 わしにも、わしにも、戦わせてくだされ・・・!

答えは返ってこなかった。もはや外見にはただの石ころと化して時の潮流に流されていく
拙者には遙か遠くから聞こえてくる衝撃と爆発を、そしてヤツの嘲笑を
ただ黙って聞くことしかできなかった

(・・・神よ・・・!)

・・・まったく、まるで昨日のことのようでござるというのに
瞼を閉じれば、あの方の姿を思い浮かべることが出来るというのに
思えば、敗北を悟ったがゆえに神は拙者を封印したのでござろう
拙者を生かし、いつか遠い時を経て、ヤツを倒せる可能性を少しでも残しておくために
しかし・・・それでも口惜しくてならなかったでござるよ
つまり神は見抜いておられた。あの時の拙者の力など魔王には歯が立たないと言うことを
まったく何が神の兵か。何が伝説の英雄か
為すべき事も為さずただ消え失せた滑稽な道化ではないか

ふふふ、時代遅れの男、か。それでよいでござる
遠い遙か昔の、本来なら存在せぬはずのこの身
今さらこの時代の風に迎合することはできんでござるよ

この時代はよいものでござるな。笑い声が聞こえてくるでござる
本当に辛いときは、顔が凍る。表情を変えることもできなくなる
踊っても、おどけてみせても、心が顔にゆるみを許さない
あれは辛いことでござった。もう見たくはないでござるな。人々のあんな顔は
だから『時代遅れの英雄』、それでよいのでござる
戦いも、恐怖も、剣も、流血も何もなく生きていける
英雄の、強者のチカラなど、必要とされないことこそが理想なのでござるから

しかし・・・それはあくまで理想にすぎん。
何故ならばまだ『ヤツ』がどこかにいる。
世界が封印されていたということは、すなわちそれを為した者がいるということ
この穏やかな時代にも、裏で蠢くあやつがいるということ
だから拙者は剣を抜く。ヤツを捉えるまでは。この力が、本当に必要なくなるまでは
まがいでもいい。滑稽でもいい。もうしばらく『英雄』を名乗って、剣を抜こう
それが人のためになるならば。今度こそ笑顔が笑顔のままでいられるならば

拙者が思うに、英雄とは戦いの達人のことではなかろう
力が全てだというならば、それは結局魔王と同じ事
人に笑顔をもたらし生きる意志を鼓舞させる者、それが英雄と言うものではないかと思う
あの時の拙者にはそれが出来なかった・・・だがこれからもそうとは限るまい
そしてこの時代を生きる、あの若き勇者たちならばそれが出来るかもしれない

拙者の戦い、まだ終わってはおらぬ。
だからもうしばらく、その力をお貸ししてはいただけぬか?
封印された世界を開いた新たな、そして真なる英雄殿よ。
人々の笑顔を守るために ・・・拙者がここから消え失せる、その時まで


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