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コスモキャニオンで、一行はたき火を囲んで座っていた。 「こんなん何年ぶりやろか……。な〜んや、色んな事思い出しますなぁ」 不意に話しかけられて、口をついて出たのはケット・シー“操縦者”の本音だった。 「君の代わりならいくらでもいるんだよ? やる気が無いのならこのプロジェクトから降りたまえ」 ……若い頃。 自分の思いが上手く結果に反映されなかったことを悔やんだ日々。早く一人前になり たいと上を見上げて頑張った毎日――それはちょうど、今のナナキと似たような心境 だったのだろう。 はっと我に返ってリーブは苦笑した。 自分は諜報活動の真っ最中である筈なのに、何故こんな風に考えてしまうのだろう。 ケット・シーは遠隔操作ロボットだ。だからこの時のリーブの表情を見た者はいない。 諜報活動――それは、彼にとって孤独との戦いだった。 「求められているのは“結果”だ。それ以外の何物でもない」 ロケット村でパルマーの醜態を目の当たりにした上層部からの圧力。自身の行動への 疑念。その両方に、リーブは追い詰められていたのかも知れない。 その後一行はキーストーンを求め、再びゴールドソーサーへ向かう事となる。 作戦の決行は、その夜とされた。 |
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4:ゴールドソーサー | |
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