ゼボットのはなし<<本スレ246さん>>
 
 
DQ7未プレイの方の為に、ゼボットさんを紹介するようなSSを書こうと思っていたのですが
どうにもうまくいかないので、ゼボットエピソードの感想文を書きました。

今回がいこつ連合にエントリーしているゼボットさん。
彼は過去のフォーリッシュで、アルス一行を助けてくれる人です。
でも、最初からすすんで助けてくれるわけではありません。
自分の国がからくり兵に襲われ大変な事になっているのに、からくり技師である
彼は『からくり兵撃退に協力しない』と明言します。
その時の台詞が、一回戦でリリアソ車 ◆oQD1ftbMさんが描かれたイラストです。
(リリアソ車さん、勝手に出してごめんなさい)
全文はこちらです↓
ぼくとしては 戦いしかしらぬ からくり兵に 同情しているくらいだ。
真に悪といえる存在が かれらではない ということが 人間たちには わからんのさ

フォーリッシュの人間は、からくり兵を憎み、退治しなければとヤッキになっている
わけですが、実際には背後に操つる者がいるはずで、悪いのはそっちじゃないか、と
そういう事を彼は言っているのだと思います。
からくりを愛し研究してきた彼ならではの視点で、
私はDQ4でロザリーを人間に殺させたエビルプリーストを連想しました。
ロザリーの件は、実際に手を下した人間も勿論悪いと思うんですが、心をもたない
からくり兵の場合、悪いのはからくりだと、そう言い切れないのだと……。

しかし、壊れかけたからくり兵を手に入れた彼は、それを研究し改造して、
からくり兵対策を考えてくれることに。

この改造からくり兵は、後にエリーという名を与えられました。
これは、彼を残して死んでしまった恋人の名です。

さて、研究の結果、彼はエリーに「からくり兵への指示を妨害する音を出させる」という作戦を敢行。
これは大層有効で、からくり兵たちは混乱し、結果、アジトへの侵入が容易になり
アルスたちはからくり兵を操っていたマシンマスターを撃破、一件落着となるのです。

が。

改造からくり兵のエリーの容姿は、フォロッドを襲った憎きからくり兵そっくり。
町の人々は不安がり、エリーは迫害されます。
その為、ゼボットは西の外れの研究所にこもり、エリーとふたりきりで生きてゆく事を選ぶのでした。
(もともと研究所にひとりこもって研究していたようですが)

現代に戻ったアルスたちが訪ねてみると、フォーリッシュの歴史から、エリーとゼボット、
からくり兵襲来の事実は抹殺され、ゼボットの研究所近辺は立ち入り禁止区域とされていました。
(おそらく、エリーとゼボットを迫害する結果となった事を憂い、ゼボットたちの
生活を平和に保つための配慮でしょう)。
そして、アルスたちが研究所を訪ねてみると、ベッドに横たわったままがいこつとなったゼボットを、
エリーが今でもかいがいしく世話していたのです!
彼女は、ゼボットの枕元でこうつぶやいています。

ゼボット きょうも うごかない なにも しゃべらない
 すーぷサメタ ツクリナオシ

そして調理台に移動しながらこうも言います
このスープのめば ゼボット ゲンキに なる
 
……エリーのこの言葉を聞いて、思わず泣いた人は沢山いると思います。
一体何百年、エリーはゼボットを世話して生きてきたのでしょう。彼はもう動かないのに。
人間は死んでしまうのさ。死んだら動く事はない。それっきりさ」と、
彼自身が生前語っていたように、もう動かないのに。

この後、ゼボットの件を全く知らぬ現代のフォーリッシュ王がエリーを連れ去り、
エリーを研究してからくり人間を作ろうとする、という事件が起こるのですが、
アルスたちの尽力もあって即座に解決。研究所付近は再び厳重に立ち入り禁止とされ、
エリーはそれまで同様、静かにゼボットの世話を続けました。


でも、エンディング近くにふと研究所に立ち寄った時、
エリーはゼボットのそばで動かなくなっていました。
悲しかったけれど、これで良かったのだと思いました。
想う人においていかれて永遠を生きる事は、とても辛い事でしょうから……。

DQ7は最初に過去の世界にいって、後で現代に戻るので、過去で出会った人は
皆、ある意味がいこつ連合に入るのかもしれませんが(苦笑)、がいこつとなって
登場するのはたぶんゼボットさんだけです。
そういう意味でも、印象的なエピソードでした。
 
     
 
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